2022年6月1日より改正動物愛護管理法が施行され、マイクロチップ情報登録が国(環境省)の制度となり、ブリーダーやペットショップ等で販売される犬や猫について、マイクロチップの装着及び登録が義務化されました。
6月1日以降にペットを飼うには、ブリーダーやペットショップ等が装着した登録情報を飼い主の情報に変更する必要があるとのことです。
そうなんだね〜。
僕は2021年8月生まれで、マイクロチップは獣医さんで装着してもらったよ!
そういえば、すでにマイクロチップの装着、民間団体への登録が済んでいる場合はどうしたらいいんだろう?
結論から言うと、以前から買っている犬や猫でマイクロチップの装着および民間事業者の登録制度で登録が完了している場合は、移行登録の義務はありません。ただ、2022年6月30日までは移行登録は無料で、メリットもあるため、移行登録をおすすめします。 →2022年7月1日以降は、無料移行登録期間が終了しているので新規登録となります。メリットを考えたら少額なので、やはり登録をおすすめします。
この記事を読んでくださっている方の愛犬には、すでにマイクロチップが装着されていると思います。
ただ、だいぶ前すぎて忘れちゃったという方いらっしゃると思うので、マイクロチップについても簡単にご説明しますね。
マイクロチップとその登録方法については大丈夫!という方は、「移行登録のメリットなど」まで飛ばしてくださいね。
マイクロチップとは
マイクロチップは、直径2mm、長さ12mm程度の円筒形で、外側に生体適合ガラスを使用した電子標識器具で、世界で唯一の15桁の数字(ISO規格の個体識別番号)が記録されています。
動物病院などで獣医師が専用の注入器を使って皮下に埋め込みます。
わんこの場合は、生後2週齢から装着が可能です(猫は生後4週齢頃から)
装着した獣医師から「マイクロチップ装着証明書」が発行されます。データベース登録に必要なので保管してくださいね。
マイクロチップは、登録が必要
データベースに情報がないと照会ができないため、マイクロチップをわんこに装着した後登録しなければなりません。
登録していたら、完了通知が届いているはずです。
移行登録をしたい場合も登録を完了している必要があります。
登録したか不明な方は、登録した団体に連絡して確認してみてください。
(住所や連絡先が変更になった場合にも変更連絡が必要なので、心当たりがある方もチェックしてみてくださいね)
団体名 | Web | 郵送先/電話 |
---|---|---|
日本獣医師会(AIPO) | マイクロチップ登録申請システム | 公益社団法人 日本獣医師会 〒107-0062 東京都港区南青山1-1-1 新青山ビル西館23階 <マイクロチップデータ登録窓口> 受付時間:9:00~17:30(土・日・祝休) TEL: 03-3475-1695 FAX: 03-3475-1697 |
FAM | User Page | TEL:0800-805-7333 |
ジャパンケネルクラブ(JKC) | ー | 会員情報変更届をダウンロードして、FAXか郵送 ・FAXの場合 03-3251-1615(JKC会員課あて) ・郵送の場合 〒101-8552 東京都千代田区神田須田町1-5 一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)会員課 |
日本マイクロチップ普及協会 | 会員メニューから申請 | 〒310-0803 茨城県水戸市城南2-5-19城南ビル6階 受付時間:10:00~17:00 TEL: 0120-901-768 |
マイクロチップ東海 | お問い合わせから申請 | (運営管理団体) マイクロチップ東海 岐阜県岐阜市金町6-21 岐阜ステーションビル8階(株式会社ZENSHIN 内) contact@zenshin-groups.co.jp TEL: 058-201-3450(事務局直通) TEL: 058-201-343 |
移行登録のメリットなど
今までは、マイクロチップ登録した情報は団体ごとのデータベースに登録されていたため、別の団体のデータベースでは情報が探せませんでした。
迷子になった愛犬を見つけてくれた行政などが、マイクロチップのデータを読み取っても、登録されている団体で探さなければ飼い主情報は見つからないのです。
JKCに登録されていたら、AIPOのデータベースを探してもダメってことだね。
改正動物愛護管理法の施行によってマイクロチップ情報登録が国(環境省)の制度になり、環境省の指定団体*のデータベースに登録することになったので、情報が集約されることになります。
今後迷子や震災で愛犬と離れ離れになってしまった際は、保護してくれた人はまずこのデータベースを探すことになるので、登録しておけば愛犬が見つかりやすくなるのです。
ちなみに、移行登録をしてもすでに登録している団体のデータベースからデータが削除されるわけではありません。
2つのデータベースに情報があることになるので、より見つかりやすくなりますね。
*指定登録機関は公益社団法人日本獣医師会ですが、公益社団法人日本獣医師会が民間事業として実施しているマイクロチップ登録制度(AIPO)とは別になります。
移行登録のデメリット
移行登録のデメリットは、2つのデータベースに情報が登録されることになるため、以下の場合に両方の団体への手続きが必要になることです。
- 氏名、住所や電話番号の変更
- 死亡の届出
環境省の指定団体のデータベースへの上記の届出は、費用はかかりません。
移行登録の方法(終了しました)
「犬と猫のマイクロチップ情報登録環境省データベースへの移行登録受付サイト」を開きます。
登録を希望される方はこちらの横の「登録」ボタンを押します。2022年6月30日までは登録手数料は無料です。
「マイクロチップ装着証明書」または「マイクロチップ登録完了通知」に記載のマイクロチップ番号を入力します。
個人で登録する場合は、個人/法人:「個人」、動物取扱業区別:「一般」を選択し、次へを押します。
所有者や動物の情報を入力する画面が開くので、以下を入力します。
- 所有者情報:飼い主の氏名、住所、電話番号
- 動物情報:マイクロチップを装着している動物の名前、住所、生年月日、動物の種類など
- 登録団体情報:現在登録している団体名を選択
動物情報の鑑札(かんさつ)欄に何を入力すれば良いか迷ったのですが、調べたら以下とのことでした。
鑑札:市町村に犬の登録をした際に交付される札
お住まいの地域によってデザインが異なるので、忘れてしまった方はこちらで自分の地域の札を探してみてください。
入力が終わったら、「個人情報保護方針の確認」ボタンを押します。
入力ミス等がある場合は、赤字で入力指示が表示されるので、当該箇所を修正します。
「個人情報保護方針の確認」にチェックし、「登録確認」を押します。
移行手続き完了のメッセージが表示され、所有者情報で入力したメールアドレスにメールが届きます。
環境省データベースへの登録が完了すると「登録証明書」がメールで届きます。
以上で移行登録は完了です。
新規登録をする場合
マイクロチップを今後装着される方や装着した際に期間内の登録を忘れていて未登録の方は、こちらから環境省のデータベースに登録できます。「マイクロチップ情報登録」を選んで画面の指示通りに進めるとオンラインで登録が完了します。
登録手数料は、登録・変更登録1回につきオンライン申請では300円、紙で申請したい場合は1,000円です。
オンライン申請の場合には、クレジットカード決済、2次元バーコード決済(PayPay)が使えます。紙申請の場合には、銀行振込かコンビニ決済です。
このマイクロチップ登録制度に関する手数料と市町村が徴収している狂犬病予防法における犬の登録手数料とは異なりますので、御注意くださいね。
マイクロチップ移行登録をした感想
もっと難しいかと思ったけど、簡単に登録できたよ!
鑑札(かんさつ)なんて読むの!?って大騒ぎしてたぞ
へへへ。調べたらわかったし、2箇所のデータベースに登録できたので、万が一はぐれても見つけられる可能性がアップしてよかった!
悲しいことに犬の盗難もあるらしいから、マイクロチップ登録はしておいて欲しいんだわん