「しばいぬがオオカミにいちばん近いDNAを持っている」と、Youtubeや雑誌などで耳にする機会が増えたので気になって調べてみました。
ワォ〜ンっ!
うちでゴロゴロして、好きなときだけよってくるところはどっちかいうと猫だけどな・・
しばいぬはオオカミに近いってほんと?
コーネル大学、UCLA、国立衛生研究所が共同で行ったCanMapと呼ばれるプロジェクトで、85品種、約1000頭の犬のDNAを集めて分析しました。その結果、オオカミの祖先に最も近いのは、柴犬、チャウチャウ、秋田犬、アラスカン・マラミュートの4種であることが判明しました。UCLAのイヌ科生物学者で分子遺伝学者のロバート・K・ウェイン博士によると、現代の犬とハイイロオオカミとのDNAの違いはわずか0.2%しかないそうです。
ただし、この研究は85犬種を対象に行われたものです。今後、より多くの犬種を対象にした研究が行われれば、異なる結果が示されるかもしれないそうです。
ご興味のある方は、上記の研究結果も記載された本が出版されていますのでぜひ。
そもそも犬のルーツって?
考古学と進化学から推定されているイヌの祖先は、「キノディクティス(Cynodictis)」であるといわれています。キノディクティスはすべての肉食哺乳類の祖先に相当するだろうといわれており,爪は出し入れ可能で,おそらく樹上生活を営んでいただろうと思われているようです。
このキノディクティスは、約1200万年まえに出現し、その後ネコ科とイヌ科に分かれ、イヌ科としては「トマルクタス(Tomarctus)」が現れます。このトマルクタスが多くのイヌ科動物の祖先であると考えられており、見た目も犬の姿によく似ていたそうです。
その後さらに分化して、人と生活を共にできる「イエイヌ」に進化していったようです。
現在の犬種
現在、世界には非公認犬種を含めて700〜800の犬種があるといわれています。一般社団法人ジャパンケネルクラブ(JKC)では、国際畜犬連盟(FCI)により公認された355犬種のうち、206犬種を登録しているそうです。(2022年4月現在)
犬種グループ
犬種は、その生存目的や形態・用途によって10のグループ(国際畜犬連盟による10グループ制と同じ)に分類されています。
1G:牧羊犬・牧畜犬
2G:使役犬
3G:テリ
4G:ダックスフンド
5G:原始的な犬・スピッツ
6G:嗅覚ハウンド
7G;ポインター・セター
8G;7グループ以外の鳥猟犬
9G;愛玩犬
10G;視覚ハウンド
ジャパンケネルクラブのホームページで犬種グループをクリックすると、それぞれのグループに属する犬種を写真付きで見ることができます。
愛犬そおはしばいぬなので、「5G:原始的な犬・スピッツ」に属するみたいです。
秋田犬や紀州犬は同じカテゴリだろうなと思っていましたが、アラスカン・マラミュートやサモエド、ファラオ・ハウンドも同じグループでした。共通点としては、かなり古い時代から人間と共に生活してきた犬たちというところでしょうか。
全部のグループを見てみると知らない犬種けっこういて、改めて犬は昔から人間と共に生活をしてその形態に合わせて種類も増えていったのだなと思いました。